kousukuの日記

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日本の国民投票についてザックリと調べてみた

イギリスのEU離脱が国民投票で決まり、世界中を揺るがしています。このグローバル化社会でイギリスの政策が国民投票で決めるなんて信じられない気もするのですが、これぞ民主主義というものなんでしょうか?日本の国民投票について調べてみました。

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EU離脱の国民投票

EU離脱は、政治家や官僚(議会政治)では今回のような決断は出来なかったと思いますので国民投票ならではの結果となったのではないでしょうか。ただ、投票後に「EUって何?」とういう検索が多数あったようですがをそれを見るとどうなのかなという気もします。EUは、ギリシャやスペインなど経済的な問題を抱える国が存在します。そういう中での国民投票で決定されたイギリスの離脱は特にEU諸国への影響は大きいものだと思います。

 

こういう影響力のある国民投票ですが、わが国はどうなっているのでしょうか?

日本の国民投票ってどうなっているの?

”日本の国民投票”でちょっと調べてみました。

日本国憲法においては、憲法改正の際の国民投票のみが予定されており、かかる国民投票については、日本国憲法の改正手続に関する法律が規定している。また地方自治制度においては、自治体の住民を対象として一定の住民投票の制度が設けられている。

引用:国民投票 - Wikipedia

 「予定されている」とは何だかわかりにくい表現に思いますが、日本では憲法改正の際に国民投票があるという事です。(ちゃんとありました。)ただし日本国憲法の改憲の為に行うようです。

今回イギリスで実施されたものは国家政策に対しての国民投票(一般国民投票)で、日本ではそういうのは出来なくて、あくまでも改憲に対してのみ実施されるということです。ちなみに改憲は今まで一度も行われていないです。

日本国憲法の改正手続に関する法律

では、「日本国憲法の改正手続に関する法律」とな何ぞやと調べてみると通称国民投票法と言われている法律で日本国憲法第96条第1項で記載されている憲法改正のために行われる国民投票に対しての法律のようです。平成19年5月18日法律第51号なので最近制定されたようです。

今安倍政権は改憲を行おうとしているのでもし改憲となった場合にこの法律が生きてきます。今までなかったことがおかしい気もします。

 

では、憲法では改憲にたいしてどのように記載しているのでしょう?

日本国憲法第96条第1項

第九十六条[1] この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

引用:日本国憲法第96条 - Wikipedia

 改憲は国民の承認が必要なんですね。憲法は国民の統治規定なので当然と言えば当然です。そういう意味では日本国民は憲法をもっと知る必要があるのかもしれません。「三分の二以上の賛成」の三分の二は民進党が叫んでいる数字ですね。

 

まとめ

ざっくりと調べた結果、日本では改憲時のみ国民投票は存在する。よってイギリスように「EU離脱の是非」(政策)の国民投票はない。そして日本では改憲が行われたことがないので国民投票も実施されたことはない。でした。

所見

日本は対米従属と囁かれる立場の国なので国民投票によって政策が決定してしまうと大きな問題が発生するように思います。しかし真の民主主義を目指すのであれば政策に対してもダイレクトに国民の意見を反映できる術は必要な気もします。