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kousukuの日記

映画・音楽・スポーツの感想を綴っていきます。

映画『ジョンQ -最後の決断-』感想 ※ネタバレあり

映画 映画-デンゼル・ワシントン

3日連続のデンゼル・ワシントン主演作品です。本日は『ジョンQ -最後の決断-』。心臓移植が必要な子供の父親が、自分の人生と引き換えに息子を救う感動のドラマです。

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作品情報

公開:2002年

時間:1時間56分

監督

ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが共演した『フェイス/オフ』では俳優として活躍しています。

主なキャスト

ジョン・クインシー・アーチボルド[ジョンQ]( デンゼル・ワシントン)
デニーズ・アーチボルド(キンバリー・エリス )
マイク・アーチボルド(ダニエル・E・スミス)
フランク・グライムズ警部補(ロバート・デュヴァル)
レイモンド・ターナー医師(ジェームズ・ウッズ)
レベッカ・ペイン院長(アン・ヘッシュ)
ガス・モンロー本部長(レイ・リオッタ) 

 

あらすじ

イリノイ州郊外で家族3人で暮らすジョンQ一家にも不景気の波が押し寄せていた。ジョンQは会社からリストラ対象とされ正社員からパートへの転向を言い渡され、ローン支払いの滞納で妻の車は差し押さえられ、転職を試みるも良い返事は貰えず、経済的に苦境に追い込まれる状況。しかしながら息子マイクの明るさがジョンQとその妻デニーズを勇気づけ、家族は諦めることなく前向きに生きることが出来ている。

そんなある日、マイクが野球の試合中に突然倒れ緊急病棟に運ばれるというアクシデントに見舞われる。検査の結果、マイクの心臓には欠陥があり直ぐにでも移植手術をしないと命が亡くなってしまう。どうも保険会社の不正でマイクの健康診断が十分に行われていなかったようだ。また加入していた保険もリストラによってランクが下げられ、それにより自己負担額が増え、心臓移植に必要な金額を工面することが出来ず、移植待ち患者のリストに載せて貰うことも出来ない。だが、どうしてもマイクを助けたいジョンQは病院に立てこもりマイクの手術を強行するように訴えかける。

感想

まずはじめにジョンQが立てこもって、医師を問い詰めるシーンに出てくる「ヒポクラテスの誓い」について調べてみたした。

ヒポクラテスは、紀元前4世紀医学の父と呼ばれている人物です。

「ヒポクラテスの誓い」の和訳をWikipediaから引用します。ヒポクラテスの誓い - Wikipedia

  • この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
  • 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
  • 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
  • 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
  • 依頼されても人を殺す薬を与えない。
  • 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
  • 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
  • どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
  • 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

なかなか厳格で神聖な医師の誓いです。下から2番目には、貧富の差に関係なく医術を行うとなっています。この部分が現代医療の誤っているところで、今作品が取り上げているテーマとなっています。

今の医療は「いい保険に入って入ればひん死の者も救う」というもので、「お金によって治療の可否を決定する」という問題があります。

マイクを救える技術を持っている医師が目の前にいても、金銭面で支払い能力がない場合は手術は行われず見す見す命を落とすことになります。

ジョンQは病院で立てこもるという暴挙に出て、マイクを移植待ちリストに載せるように要求します。拳銃を持っての行動ですので、息子を救えたとしてもジョンQには射殺されるか収容所行きしか残された道はありません。愛する息子を助ける為に究極の選択をしているのです。

アメリカの健康保険制度は日本と大きく異なり加入義務がなく、どれも高額というものです。今作品の場合は、加入はしていたけれどもリストラによって保険のランクを下げられ心臓移植に必要な自己負担額が用意出来なかったというものです。

愛する息子が高額な治療が必要な病にかかってしまい、自分の収入が低いために治療を受けさせてあげれないとは、これほど辛いことはないのではないでしょうか。ジョンQのように暴挙に出てでも救おうとするのか、それとも諦めるのか。実際にそういう境遇にならないと分からないことですが、殆どの人は諦めるでしょう。

 

進展もないままマイクの容体はだんだん悪くなっていき、ジョンQは自らの心臓を移植することを決意します。ジョンQにとっても医師にとっても究極の選択です。コメカミに銃口を当て自殺を決行しようとしたその時、マイクと適正が一致した心臓が届くという奇跡のような報告が入ります。

治療というものは費用が掛かかり個人の資金では賄えない時もあります。でしから保険制度というものが存在しています。保険の費用を支払う事さえ厳しい人たちはたくさんいます。しかし人間社会は助け合いながら命を守るものだと思います。日本の健康保険制度がアメリカのようなってはいけないと思いますし、保険に頼らなくても健康な社会になって欲しいと願います。

最後にジュンQを演じたデンゼル・ワシントンの名演に拍手を送りたいと思います。

予告動画

youtu.be

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