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kousukuの日記

映画・音楽・スポーツの感想を綴っていきます。

映画『ランボー』感想 ※ネタバレあり

映画

「怒り」と言えばジョン・ランボー。ロッキーに続くシルベスタ・スタローンの代表作品です。

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作品情報

公開:1982年

時間:1時間37分

監督

テッド・コッチェフ - 映画.com

主なキャスト

ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)

サミュエル・トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)

ティーズル保安官(ブライアン・デネヒー)

あらすじ

主人公ジョン・ランボーは、元グリーンベレーのベトナム帰還兵で兵士としては名誉ある経歴の持ち主。かつての戦友を尋ねるために訪れた田舎町で戦友の死を知り悲しみに耽っていたランボー。そこに地元保安官ティーズルが現れランボーに尋問する。ティーズルは、流れ者が自分の町に入って来ること好んでおらず、長髪で不潔な格好のランボーにすぐに町から出ていくように命ずる。この町で食事をとろうと思っていたランボーはティールズの指示に従わず反抗する。その行動に怒りを覚えたティールズは、ランボーがサバイバルナイフを保持していることを見つけ強制的に留置所送りにする。留置所での取り調べはとても理不尽なもので、でランボーが何もしていないにも関わらず、裸にして水を浴びせ、強引に髭を揃うとしたりするもの。
ランボーには戦場で捕虜になった時のトラウマがあり、牢獄や羽交い締め、カミソリを近づけられることで、その時の光景がフラッシュバックし、咄嗟に体が拒否反応を起こしてしまう。自分の訴えは聞いてもらえず、理不尽な取り調べとトラウマからの咄嗟な行動でランボーは署を抜け出し、追われる身となる。
恨み持った保安官の1人は逃亡するランボーに拳銃を向け射殺を試みるが、逆にヘリから墜落し命を落とす。ランボーには保安官殺しの容疑も掛けられ追手は更に厳しくなっていく。
山中に逃げ込んだランボーは、かつて兵士だった頃の魂が蘇り彼らに対しての復讐を決意する。

 

感想

今年になって「怒り」を描いた作品の記事が多いのですが、やっぱり「怒り」と言えば『ランボー』ではないかと思います。 

この作品のシルベスタ・スタローンの演技がわかりやすくとても好きです。戦友と会うことを楽しみしている時はとても優しい穏やかな表情で元兵士ということも疑うくらいの男を演じています。威圧的な態度を取る保安官に対してストレスを感じ始めると、穏やかな表情も徐々に警戒心の表情に変わっていきます。逃走・復讐を決意した時からの目は戦士の目になっていきます。最後は、元上官のトラウトマン大佐にこの国に自分の居場所がないことを打ち明け号泣するシーンは、大げさな演技ではありますが、先程まで戦っていた人物とは思えない弱い部分を晒せだします。

自分の感情をあまり表に出さないクールな役者さんも増えていますが、1980年代の銀幕を飾ったアクションヒーローはこの大げさとも思える表現力がウリでした。観ていてわかりやすくスッキリします。大げささが1980年台のアクション映画の醍醐味だと思っています。

 

この『ランボー』という作品。帰還兵の拠り所のない心情を上手く描いています。1982年に公開されていますが、それ以前の1976年に『タクシー・ドライバー』でロバート・デ・ニーロが帰還兵を演じています。『ランボー』の方がストレートでわかり易い内容です。『タクシー・ドライバー』はもっと現実的で自己解決できないモヤモヤした内面の苦悩を描いるように思います。

 

ベトナム帰還兵の複合的でどこに向けていいのかわからない「怒り」。改めて戦争とは何なのかを考えてしまいます。ベトナム戦争は国民の反対も多かった戦争でしたので、戦場で命を掛けて戦う兵士と国民の間に戦争や国家に対しての意識の差が生じ、帰還兵には辛い社会が待っていたんだろうなと想像します。

  • 何の疑問も抱かず職権を乱用する者への「怒り」
  • 戦場で戦わずして敗北を嘆く国民への「怒り」
  • 帰還兵を受け入れない社会に対しての「怒り」
  • 戦場とは異なる国の政策に対しての「怒り」

ランボーはこれらの「怒り」を閉鎖的な小さな田舎町で体現した傑作です。

その頃の戦争で負った兵士の心の傷を描いた作品は、『ディア・ハンター』、『キリング・フィールド』、『キリング・フィールド』、『プラトーン』など数多く制作されています。

 

日本の戦争体験者でも同じような心境で戦後の日本を過ごされた方々も多くはおられたかものかもしれません。戦争では国家間の問題ばかり取り上げられますが、戦場で戦った兵士たちが負う心の痛手もこういう作品を観て感じていくことも大切だと思います。

予告動画

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