横綱白鵬が14日目で37回目の優勝を飾りました。
今日は久々に大相撲のことを書かきたいと思います。
白鵬の強さ
今場所もいろいろと批判も浴びましたがやはり強かったです。13日目の稀勢の里戦、14日目の日馬富士戦は不利な体勢になりながらも勝利をつかみました。千秋楽の鶴竜戦では「うっちゃり」で見事に勝ちました。地力の差があるのでしょう。何故そこまで安定した強さと保っているのでしょうか? 「心・技・体」の充実だと思います。
心
常に目標を持っていて自分を信じる力が強いです。そこには父の存在も大きく影響していると思います。白鵬のお父さん(ジグジドゥ・ムンフバト )は、モンゴル相撲の大横綱で、オリンピックでもモンゴルに初のメダルをもたらした英雄です。また白鵬は日本の歴代の横綱に素直に教えを被っています。故双葉山のビデオで熱心に研究をしていたというところも素晴らしいことだと思います。白鵬の土俵入りも双葉山の形を真似ているという話です。(横綱土俵入り - Wikipedia)素直に教えを受け入れる気持ちはどの世界でも成功の秘訣だと思います。あと継続する精神力も強い。常に目の前の目標を定め、それに向かって自分を信じて頑張っています。今日の優勝インタビューでは幕内1000勝の目標を公言していました。
技
本当にいろいろな技を繰り出します。横綱らしくないといわれる技も自由自在にこなします。「張り差し」、「かち上げ」、「猫だまし」。高度なものになると「内無双」、「櫓投げ」など。技を自由に出せるというのは天性のものもあるのですが、研究熱心ということと基本が出来ているということだと思います。批判されている「かち上げ」ですが、当たらなくても体勢を崩さず次の技にスムーズに移行できています。大砂嵐とかの「かち上げ」とは全然違っていて下半身からのひねりで上げているので威力もあります。かち上げも一級品ですので当たれば強烈です。研究と基本稽古の賜物だと思います。
体
柔らかで強靭な下半身が特徴です。すり足などの基本稽古に重点を置いているのでしょう。身長が高いのに四股では自分より背の低い力士と同じ位置まで腰を落としています。細かなところも気にして稽古をしているから怪我も少なく長く横綱を務められるのだと思います。力だけ取り上げれば、もっとつ強い力士はたくさんいます。
大関陣に期待すること
初場所で琴奨菊が優勝してから、稀勢の里と豪栄道が頑張っています。琴奨菊は優勝した後は優勝争いに絡めません。研究されて対策を練られたんだと思いますが、強さを維持出来なかったです。大関陣は優勝を目指すことより、3場所連続で13勝を目指すようにすればいいのではないでしょうか?優勝を意識すると横綱3人に勝たないといけないと思い固くなってしまいます。まずは確実に13勝を勝つことが大切だと思います。
稀勢の里の綱取り
来場所の注目も稀勢の里の綱取りです。優勝すると横綱昇進がほぼ決まるということですが、優勝を意識しないで13勝を勝つことを意識してほしいです。今の3横綱4大関の状況での優勝はそう簡単ではないと思います。優勝ラインを14勝とすると横綱2人に勝たないといけないからです。白鵬を超えることはまだ先のようですし、日馬富士と鶴竜も怪我がなければ調子が上向いてくる気がします。また、日本人力士の横綱は望ましいところですが、完全に横綱超えをしないで横綱になっても責任を果たせるかが心配になってしまいます。悪いところがあれば大関の内に直して誰もが認める強さで横綱にならないと短命に終わります。