参議院選挙を前に各党がTVで議論してるのが目立ってきています。その中で中心になって議論されているのは日本国憲法改正についてです。尖閣諸島問題などで憲法第9条が国防の妨げなっていることはわかっていましたが、自民党の「日本国憲法改正草案」を見てその改正項目の多さに驚きました。ほとんどの条文(103条)が改正対象になっています。
日本国憲法改正草案
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/130250_1.pdf
日本国憲法改正草案 Q&A
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenpou_qa.pdf
まず前文は大幅に改正されています。Q&AのP72「日本国憲法前文に取り入れられたとみられる歴史的諸文書との比較表」で日本国憲法の前文が
①アメリカ合衆国憲法
②リンカーンの演説
③マッカーサーノート
④テヘラン宣言
⑤太平洋憲章
⑥アメリカ独立宣言
から元にして作られているとしています。それまで天皇主権だった日本では流用するしかなかったのかもしれません。
話題になっている改正内容を取り上げてみます。
第一条:「天皇は、日本国の象徴」→「天皇は、日本国の元首」
第三条:「国旗は日章旗とし、国家はを君が代とする」が追加されています。
第九条:国防軍の条約が追加されています。
領土、領空、領海の保全と資源の確保が追加されています。
前編:「あつて」→「あって」
Q&Aには理由なども記載されているので量は多いのですが読んでおいてたほうがよさそうです。
今まで改正出来なかったの分、改正案が蓄積しているとしても、これだけ多くの改正箇所があると国民も判断に戸惑うと思います。仮に国民投票をすることになった場合、一括投票でないと混乱が生じる気がします。個別にQ&Aでわかりやすく解説していますが一人ひとりが各改正案を確認するのは難しいでしょう。はじめは古い言い回し(「あつて」)などの簡易な改正を実施し国民に憲法と改正の仕組みを理解させ、その後で9条のような重要な改正を実施した方がいいのではないかと思います。
日本以外の国では、ほとんどが改正を実施しているしているということです。頑なに改正を拒む必要もないと思っていますが、私は、これだけ国民が政治に関心も持っていない状況での国民投票を伴う憲法改正は問題があると思います。
今回の参議院選挙、いい機会なので憲法についていろいろと学ぼうと思います。