2016リオオリンピック各種競技がスタートしています。オリンピックの柔道を観ると海外の選手が行っている柔道が日本人の行っている柔道とかけ離れているように思えます。海外の選手の多くは、技を掛けるというよりも振り回した拍子に技が掛かっていたとういう感じものが多いです。本来の柔道ではないように思えます。
柔道は武道
柔道は、武道であってスポーツではないです。試合とういものがあるのでスポーツの要素を当然含んでいますが、それ以外に生涯を通して修練する重要なものを含んでいるはずです。
柔道の目的
講道館のサイトに嘉納師範が説かれた「柔道の目的」が掲載されています。
柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛練して強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することであると示されています。
決して試合に勝つことを最終目的とはしていないことがわかります。人格完成と社会貢献が最終的な目的になるわけです。
オリンピック競技になって
柔道はオリンピック競技にすることで世界にその名を広めること成功しましたが、試合の様子を観ると柔道の精神を伝えることには苦戦している感じがします。本来はもっと正々堂々と戦うものだと思います。
厚い壁を乗り越えてほしい
海外の選手の多くは「日本の柔道を目指しても勝てないから、日本の柔道を崩す柔道」を行うようになってきているようにみえます。また、柔道以外のサンボなどの一流選手も出場してきて柔道にはない独特の技を仕掛けてきています。そういう中、日本の代表選手は日本の柔道の形を維持し試合に勝つことを求められています。今この壁を乗り越えれば、強い日本柔道が復活し海外の選手も日本柔道を見習うようになるのではないかと思います。またそうなることを願っています。
動画
日本の柔道の形を再認識する動画をアップして終わりたいと思います。
柔道形も存在しています。
2012全日本柔道選手権「投の形」(All Japan Judo Championships "Nage-no-kata")
やっぱり心に残っているのは山下選手の金メダルです。胸を張った姿勢の組手はみていて気持ちがいいです。
十段の秘技。