ITProをメルマガ登録しているのですが、今日『HRテック』(HR(Human Resource)× Technology)の記事が目に入ってきました。
要は人事業務の一部をAIに任せましょうという内容です。人事データの分析でその社員の今後の活躍を予測しポジションを与えるというものです。例に上がっている項目を以下に上げてみます。
- 現在のやる気を推定する
- 将来の進路を予想する
どの社員が活躍して実績を上げそうか
どの社員が現在の役職に満足しているのか
- 離職しそうな社員を見つけ出す
「最後の離職しそうな社員を見つけ出す」というのは、過去に離職した者のデータを分析し似通っている社員を見つける仕組みだそうです。
日本オラクルの提供する「Oracle HCM Cloud」では、タレントマネジメント機能で活躍しそうな人材をデータ分析に基づいて定量的に見極められるそうです。下図のような表で適正人材が分かってしまうようです。
(画像提供:日本オラクル)
人事業務は難しいと思いますが?
人事業務は社員1人ひとりの能力を見極めないといけないので判断する方も難しいものだと思います。当人の希望と一致した人事を行えれれば良いのですが、希望と異なる場合は将来にも関わるので心苦しいこともあるはずです。
かと言って、その判断をAIの委ねるのもどうかと思います。会社がシステムを導入した場合システムがはじき出した結果以外の判断は取り辛くなります。「従った方が楽だ」とほとんどの人が考えます。正しい判断の裏付けになるものであればいいのですが、少し味気ない感じは受けます。
最初の上司の影響が強い!
記事を読み進めると「最初の上司が新人の成長を決める」とあります。それは誰しもが肌で感じている事ですが、データ分析でその傾向がはっきりすれば、悪い上司が特定でき、誰も口に出せなかったことが分析結果として示すことができます。この場合は非常に有益になります。もしかすると人事の救世主になるのではないかと感じてきました。
上手く利用すればより良い環境が築ける
コンピューターの導入で人間関係が殺風景のものになることは良くあることです。ですが、コンピュータに任せた部分以外のところで本来の人間の繋がりを保てば、殺風景になることはないを思います。分析データを共有すれば各自納得のいく人事が出来るのではないでしょうか。システムが若い層だけではなく上の層の問題も浮き彫りに出来れば良いのではないでしょうか。
神の人事
そのシステムが成果を上げていけば神のシステムになったしまいます。いずれ時流に適した総理大臣も導き出してくれるのではないでしょうか?ここまでくるとAIに人間が支配されている感が大きくなってきますね。ちょっと怖い気もします。
参照
参照したサイトです。
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日本の人事部
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