川崎駅周辺を散策していると『砂子の里資料館』という蔵造り風建物が目に入り無料ということもあり入ってみることにしました。
砂子の里資料館
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中に入るといきなり現3横綱「日馬富士、白鵬、鶴竜」の手形の色紙が迎えてくれました。私も手は大きい方ですが3横綱ともに敵わなかったです。日馬富士、鶴竜は小柄力士と言われているのでもしかすればと期待しましたが残念な結果でした。
ちょっと入りにくい感じはありましたが観賞を終えた人が出てきたので小さな押しドアを開けて中に入りました。中は8畳ほどの部屋が2つで壁に浮世絵版画が展示されています。2つの部屋いずれも真ん中にガラスの展示棚があります。作品は70点近くあり、有名な作品もたくさん展示してあるので結構楽しめます。
※館内の写真が欲しかったのですが、他の人もいましたので諦めました。
平日ということもあり人もまばらでじっくりと観ることが出来ました。
こうやってじっくりと観ると意外と面白いことに気が付いてきます。
まず複数の人が描かれている場合は顔がほとんど同じで、着物の色や部屋の置物や景色が目立つように描かれています。人は個人より人々として描かれている感じが強いです。
葛飾北斎の作品はテレビなどで見慣れているのですが、実物を近くで観ると、また違った感動があります。細かな描写を見つけたり出来ます。今はネットとかでも観賞しやすくはなっています実物はやはり違いますね。
この資料館今月で閉館するらしく、そのニュースを知ってお越しになって方も多くいました。フふらりと立ち寄った割には有意義な時間だったように思います。
<川崎・砂子の里資料館 展示予定>
☆9月の展示☆
これぞ日本の宝 珠玉の浮世絵名品展
9月1日(水)~9月17日(土)
※展示期間中の日曜・祝日は休館
☆お知らせ☆
建物建替えのため、9月の展示をもちまして閉館いたします。
ポストカードが70円と安かったので購入しました。ポストカードをカメラで撮って貼り付けてみます。
展示作品(ポストカードより)
歌川国貞 『忠臣蔵十一段目夜討之義士』
こちらは個々の表情がしっかりと描かれています。
葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』
よく見る北斎の代表作です。浪の中の富士が奥の富士を引き立てています。舟上の人々が必死であるように感じます。
歌川豊国『初代市川男女蔵の曽我五郎』
頭の形や口の曲がり具合など上手く表現されています。
勝川春章『紅葉狩二美人逍遥図』
肌の白さが一際目立つ作品でした。
初代歌川豊国『六郷渡舟図』
みんな同じ顔で着物の柄が違う程度。朱をベースとした色使いがきれいです。
喜多川歌麿『青楼十二時 続 丑ノ刻』
八頭身美女の履き捨てた草履に気だるそうな感じが表現されています。
川崎駅の直ぐ側ですので、9月をもって閉館ということですのでご興味がおありの方はお早めに。