今日NHKスペシャルで『キラーストレス』というのをやっていた。再放送なので既にご覧になった方も多いはず。
どうもストレスが発端となって死にいたらしめる大きな病気が発生するとか。ガン、脳出血、心筋梗塞など
ほとんどの人がうすうす感じていたことを科学的に分析した内容でした。それでストレスを溜めないようにするには1回30分の運動を週3回行うとよいとの事です。運動でストレス発散というのも何となくわかっていたことです。
しかし、その仕組みが面白かったです。
ストレスが体に害を与える仕組み
ストレスで体に異常をきたすのは副腎からストレスホルモンが分泌されるからで、その副腎に信号を送っているのが脳にある偏桃体と言うところだそうです。
①扁桃体がストレスを感じる
↓
②副腎に信号が送られる
↓
③副腎からストレスホルモンが分泌される
↓
④血管の収縮による血圧の上昇、血液濃度の上昇など
という流れで身体に異常を与えるそうです。
①と②の間には延髄があるのですが、この延髄の神経が少ない(鈍感?)と自律神経への影響が小さくなり、ストレスに影響されにくくなるということです。そしてその延髄の神経を少なくする方法が運動ということです。
確かに運動をしている人は鈍感かもしれません。
このストレスの仕組みは、大昔に狩りなどで危険に遭遇した時の為のもので、
血圧の上昇 → 身を守るための運動能力がUP
血液濃度の上昇 → 出血時に止血能力のUP
のような効果があったようです。
ですが、その当時のストレスは一時的のもので危険が去ると体は正常な状態に戻るので健康への害はそれほどなかったと考えられているようです。しかし、現在のストレスは日常の生活の中で継続的に発生しているので正常な状態に戻る事がなくストレス度が上下しながら上昇していっているそうです。
私の経験から感じること
私はシステムエンジニアとして長年働いてきましたが、何度かストレスで倒れた人を見ています。鬱になった人もいました。デスクワークというほとんど動かない中で納期という強いプレッシャーがから異常をきたすんだと思います。今回の番組の内容と一致します。
私たちはストレス対策として週3回の適度な運動をすればいいのですが、それだけではこの全てのストレスからの逃れられないと思います。実際体を使っている人でもストレスの被害は出ています。やはり自分たちのチーム内(家庭でも)でお互いにストレスがかからないように気遣っていかないといけないのではないかと思います。競い合うことも大切ですが近くのターゲットではなく遠くの大きなものを見定めるようにした方がいいのではないでしょうか?
コンピューターの仕事はスキルを競い合う風潮がありますが、自分の職場でストレスで倒れる人が入れば明日は我が身です。そうならないような努力は必要だと思います。
前編を観て考えたことでした。
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